虫歯の侵食が歯の表面(エナメル質)に留まっている間は全く痛みは感じません。虫歯の治療はこの段階で早期に治してしまうのが理想です。
浸透圧の関係上、虫歯の初期段階において甘いものを食べた時にしみる事があります。
虫歯が歯の表面のエナメル質を溶かし、その下にある象牙質という組織に達している状態です。この状態でほとんどの方が自覚症状を覚えます。
歯髄と呼ばれる歯の神経まで侵され、急性の炎症が起こっている状態です。ここまでくると虫歯はかなり進行している状態です。
非常に虫歯が進行している状態です。この状態までくると治療の際の麻酔も効きにくくなります。
長期間感じていた痛みが治まるのは本来痛みを感じるべき神経そのものが虫歯により壊死している状態だからです。
このまま放置すると歯根に膿が溜まり、激痛を生じます。

歯は外に面した外部を覆うエナメル質と、歯の主体を構成する象牙質などの硬い組織に覆われていて、毛細血管や神経などの歯髄で満たされた歯髄腔という空洞があります。歯髄は顎骨の内部を通っている神経や血管と繋がっています。

[C0]ごく初期の虫歯
歯の表面が溶け始めた状態。本来なら透明感のある歯の表面が白っぽくなると脱灰(だっかい)が起こり始めた証拠です。昔は虫歯という事で削る治療を行なっていましたが、今では適切な歯磨きやフッ素塗布で進行を防ぐ事ができます。

[C1]歯の表面の虫歯
初期の虫歯で痛みはありません。エナメル質には痛みを感じる神経が通っていないので麻酔は使わず、治療も虫歯に侵された部位だけを取り除き修復材を詰める簡単な治療で済みます。歯科検診を定期的に受けて初期の段階で虫歯を発見する事が大切です。治療も1回で済み、費用も高額になりません。

[C2]虫歯が象牙質まで達した状態
象牙質まで虫歯が達すると進行が早くなり、歯髄(神経)に近づくにつれ冷たいものがしみるようになります。また痛みも出始めます。治療としては虫歯部分を取り除き、詰め物や被せ物を付ける必要が出てきます。部位によっては局所麻酔が必要です。削る範囲が広範囲に渡る場合は治療期間も長くなります。

[C3]歯髄(神経)まで虫歯が進行した状態
ここまでくると熱いものがしみたり、何もしていないのに激しい痛みを伴います。歯に限らず身体の痛みというのは、放置すると危険だという合図です。虫歯で痛みを感じる段階というのは、かなり症状が進行している状態と言えます。治療としても局所麻酔の上で、虫歯の部分を取り除き、クラウン(被せ物)での治療になる事が多く、治療期間も長くなります。

[C3]歯髄が完全に侵され顎骨の中の血管まで達している状態
C3の進行した段階です。ここまでくると根管治療が必要になります。虫歯の部分と神経、炎症の起きている部位を全て取り除き、支柱となる土台をセットして歯全体を覆うクラウンを被せます。


歯周病は20歳以上の方になると75%以上の方が疾患していると言われています。歯周病が恐ろしい病気なのは、自覚症状がほとんど無く気付いた時にはかなり進行している事、また一旦進行してしまうと自然治癒しない事にあります。さらには1本ずつ局所的に悪化するのでは無く、全体的に進行するので、ある日突然、数本もの歯を失う事もあるのです。
歯周病の原因はプラーク(歯に付着した汚れ)です。プラークの中には数えきれない程の細菌が存在し、これらの細菌が集まってバイオフィルムという非常にやっかいな耐抗菌性を持った物体に変わります。このバイオフィルムは石灰化し、強固な歯石へと変化します。
歯石の中にはエンドトキシンという有害物質が含まれており、周辺組織を破壊していきます。また歯石の表面は粗造になっており、プラークが増加しやすくなります。歯石は歯磨きでは取り除く事ができないので、専門機器でキレイに取り除く必要があります。

1)歯磨きの指導
歯周病菌を減少させる最も効果的な方法は歯磨きを正しく行う事です。正しい歯磨きを継続させないと歯周病治療は成功しません。
歯周病菌は食事を摂るたびに増加します。どんな治療を行ったとしても食事の度に増えるので歯磨きをして歯周病菌を減少させなければ歯周病は治りません。正しい歯磨きを行なっていれば1週間以内には歯茎の出血がほぼ止まります。
2)スケーリング(歯石の除去)
歯石やプラークの除去と歯周病菌に感染したセメント質(歯根の表面)を除去します。歯石は歯ブラシでは除去できないので、超音波機器などで取り除く必要があります。

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