いびき治療
「いびき」を軽視していませんか?
「グオーッ、グオーッ」と部屋中に響き渡る轟音。
夜の静寂を打ち破るいびきは昔から豪傑の証のように言われてきました。
周囲の迷惑をよそに本人だけは安眠を貪っているようで、図太い神経の持ち主のように見えるかも知れません。
しかし家族にいびきのうるささを指摘されたり旅行先で他人に迷惑をかけていると分かれば、当人は肩身が狭く、気が引けたりして安心して睡眠を取る事ができなくなってしまう事もあります。
いびきによる悩みで治療を受けようとされる方の一番の動機はこういった「他人に迷惑をかける事」への悩みからです。
ところが近年になって、いびきは騒音によるトラブルだけでなく、もっと深刻な問題を抱えている事が分かってきました。
いびきはさまざまな疾病を誘発する元凶となっている事が多いのです。
いびきが引き起こす様々な疾病
いびきをかいていると熟睡しているように見えますが、実際は全くの正反対。
熟睡どころか眠りが浅く十分な睡眠が取れていない事が多く、以下にあげるような様々な疾病を引き起こす可能性があります。
●日中の急激な眠気
●集中力、記憶力の低下
●精神状態の不安定化
●呼吸障害による循環器系や呼吸器系への悪影響
●高血圧症や心臓病、脳梗塞の危険性
いびきのメカニズム
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ではいびきとは一体どのようにして起こるのでしょう?
いびきの主な原因は鼻腔から喉頭までの空気の通り道(左の図で赤く丸で囲まれた部分)が、なんらかの理由で狭められた事にあります。上気道が狭められると呼吸時の空気抵抗が大きくなり、粘膜や分泌物が振動してしまうのです。この「振動音」こそがいびきの正体です。
もともと上気道や入ってくる空気を温めたり湿らせたり、また空気中のホコリを直接肺に入れないようにするなどの大切な機能を持っており、いたる所で狭くなっていたり凹凸があります。
つまりどんな人でもいびきをかく可能性があるのです。
風邪を引いて喉が腫れた時、呼吸が苦しいと感じた事はありませんか?
喉にちょっとした障害が起こるだけで空気抵抗が大きくなるのは喉の仕組みがこのようになっているからなのです。
いびきをかきやすい人
いびきをかきやすい人は、体型などにいくつかの特徴があります。
●肥満体型の人
いびきと肥満は密接な関係にあります。太っていると気道周辺の組織などにも贅肉が付いているため、首の太さに比べて気道が狭くなっています。また舌も厚みを増しているので、仰向けの体勢時などにいっそう気道を塞いでしまいます。
●下あごが小さい、または後退している人
下あごが小さかったり後退していると舌を支えているスペースも小さいので仰向けになった時に舌が喉の奥に沈み込みやすくなります。そのため気道が狭くなってしまいます。
●首が太くて短い人
首が太くて短い人は、肥満体型の人と同じで気道に脂肪が付いている事が多く、いびきをかきやすいと言えます。
●扁桃が肥大している人
外見からでは分かりませんが、喉の奥の扁桃が肥大している人は気道がふさがれて狭くなっています。お子さんのいびきの原因としても多いタイプです。
●のどちんこの長い人
のどちんこが舌に届くほど長い人は喉頭がもともと狭く、気道を確保しにくくなっています。
●鼻筋が曲がっている人、だんご鼻の人、鼻の疾患がある人
このタイプは鼻呼吸が十分にできず、鼻腔で強い抵抗を生じ、いびきになる可能性があります。また口呼吸をするクセが付いている人もいて、それもまたいびきの原因になります。
一時的にいびきをかきやすくなる時
上記のような身体的特徴によるいびきの他にもいびきをかきやすくなる時があります。
●口を開けて寝る
●あごを引いて寝る・手を上げて寝る
●疲れている・ストレスがたまっている
●アルコールや睡眠薬
最も危険なのは習慣性のあるいびきです!
こんないびきの時は要注意です。
●音がときどき止まるいびき
●大いびきや、息を吸うときも吐くときもかき続けるいびき
●小さなお子さまのいびき
●普段いびきをかかない人の突発的ないびき
このような症状が出ている場合は「睡眠時無呼吸症候群」の恐れがあります。
歯科医師の視点から考えるいびき治療
さて、ここでようやく私たち歯科医の出番です。
いびきの治療にはさまざまな方法があり、内科的治療から外科的手術まで症状に応じて治療されてきました。
しかし、どちらの治療法にしても、身体にメスを入れたり、薬を内服したりといったリスクを伴います。その上、それぞれの症状に応じた治療法を選ばなくてはなりません。方法を間違えれば、その後の患者さまの生活に大きな負担を強いる事になります。
いびきが起きる原因はいろいろあれど、結局は気道が何らの理由で狭められている事が要因です。
ならば、その要因を取り除いてやればいびきは治まります。
歯と口の専門家である私たち歯科医の視点から、それを改善しようと思った時に考えだされた治療法が「スリープスプリント」という治療法なのです。
スリープスプリントとは
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スリープスプリントとは左の写真のように、寝る時に口の中に装着し、気道を確保する装置です。
医学の世界で全身麻酔の際に行う気道確保の為の処置からヒントを得て考案されたものです。
最大の特徴は
●大げさな装置を駆使する必要が無い
●リスクを伴う外科的手術をしない
という部分です。
また高額な費用がかかるものでもありません。
身体を傷つける事無く、いびき治療ができる。
スリープスプリントなら身体を傷つける事無く、また薬物療法のように副作用の心配も無い、保存治療が可能です。
中川歯科医院ではいびきで悩む患者さまにまずこの「スリープスプリント」をお勧めしています。
大半の人がスリープスプリントでいびきを改善しています!
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スリープスプリントはボクシングのマウスピースのように口に装着する装置です。
これを装着すると、下あごを前に引き出して舌根が奥に沈み込むのを防ぐ役割を果たします。
後退している下あご、小さい下あごの場合も、前に引き出す事で気道を確保する事ができるのです。
また口を開けて寝る習慣のある人にも効果的です。口を開けると口の中が乾燥して摩擦抵抗が増え、いびきをかきやすくなってしまいますが、スリープスプリントは上下のあごを固定するため、自然に口を閉じて寝られるようになります。また唾液の分泌も促され、口の中の乾燥を防ぎ、歯周病や虫歯の原因となる菌を減少させる効果もあります。
これまでいびきの治療でスリープスプリントを試された患者さまの実に95%以上の方が「効果があった」と答えています。
患者さま一人ひとりに合わせたスリープスプリントを作ります。
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以上のように、スリープスプリントは口に装着するだけで良いという素晴らしい治療法ですが、治療器具なので当院での診断と指導を受ける必要があります。
その上で一人ひとりの口や顎の形、歯並びなどに合わせてスリープスプリントを作ります。
スリープスプリントは2~3回ほど来院していただければできあがります。
丈夫なアクリル樹脂でできていますので、歯の状態が変わらなければいつまでも使用でき、旅行先などに携帯する事も可能です。すでに5年以上使用されている患者さまもいらっしゃいます。
いびきでお悩みの方がいらっしゃいましたら、当院ではなくても構いません。ぜひ、一度スリープスプリントを試してみてはいかがでしょうか?
もちろん当院でもスリープスプリント治療を行なっておりますので、お気軽にご相談ください。